友達と起業やめとけ!失敗例と成功例も紹介

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友達に一緒に起業しようと誘われた。

知り合いと一緒にお店を出そうかな…

職場の友人と一緒に独立を考えているの。

起業仲間がいることは素晴らしいことですね!その一方で友人と起業するのはやめとけと言った意見もあります。共同の起業はメリットもデメリットもあります。今回は実例も含めて紹介していきます。

目次

前提条件

今回の記事の内容は、前提条件として両者が対等の立場の共同経営の場合を想定しています。

友達同士であっても上下関係がはっきりしていてどちらかが雇用されている場合などは別です。

友達との共同経営、起業は楽しそうですが、「友達と起業やめとけ!」といった声もよく聞くのではないでしょうか?

職業柄、今までに多くの独立される方を見させていただきましたし、ご友人同士の共同経営といったケースも何度か遭遇しました。

今回の記事ではそのような経験や実例も交えながら、友達との起業の良い面、悪い面、両方をお伝えできればと思います。

そもそもなぜ友達と起業するのか?

友達に誘われたから

友達と起業するきっかけは単純に友達に誘われたからという理由が多いのではないでしょうか?

もちろんその逆もありますのであなたが誘う側の立場かもしれません。

これから起業する段階では、起業後の経営者に比べて人脈も少ない場合がありますし、資金面などの理由で人を雇用するのがすぐには難しい場合が多くなります。

なので友達など声をかけやすい人にまずは声をかけてみて、信頼できる関係であれば一緒にやりたいといった考えが出てくるのは自然なことです。

また職場の同僚などで頻繁に連絡を取りやすい状況の場合は、日頃からコミュニケーションをとる中でどちらからということはなく、お互い一緒にやろうといった流れになることもあるようです。

特に小規模でも展開できる店舗系ビジネスなどで、独立が当たり前の業界では、職場の仲間と一緒に独立というケースもよくあるようです。

一人で独立する自信がない

一人で独立してもよいのですが、「なぜ友達を誘うのか?」についてはやはり、一人では自信がないからという理由もあるのではないでしょうか?

起業というのは簡単なことではないですし、チャレンジしたい気持ちがある一方で心細く思うこともあり誰かと一緒にやりたいと思うのでしょう。

友達と楽しく仕事をしたい

「こいつとなら楽しくやれそう!」「この人となら成功できそう」といったことから友達を誘う場合も多いと思います。

せっかく起業するのだから楽しくやりたい仲の良い友達と一緒に成功したいと願うのも当然の考えです。

一人で独立した私からすると、うらやましく思える時もあります(笑)

友達との起業には、一人で起業する場合とは違った、良い面、悪い面がありそうですね。

ここからは具体的に、友達との起業のメリットデメリットについてみていきたいと思います。

友達と起業するメリット成功する3つの要素

相談できる相手がいることで孤独にならない

何といっても友達がいることは心強い!

経営者は孤独だとよく言いますが、起業家の多くは創業当初の苦労や不安を一人で乗り越えていくことになります。

いつでも相談できる、同じ立場で考えてくれる、そういった存在がいることは非常に心強く、安心感につながります

不安が少なくなればそれだけ成功に向けた積極的な行行動につながりやすくなりますので、創業当初にパートナーがいることは大きなメリットになります。

資金・労働力が倍になる

資金や労働力は個人差がありますので一概には言えませんが、起業しようといった気概を持った二人が手を組むのですから一人の場合に比べて資金と労働力が二倍になるといえます。

私もそうでしたが、個人で事業を始める場合はよっぽどの資産家でない限り、普通はリソース不足に悩まされます。

つまりお金と人手です。

二人で協力すれば、創業時に用意できる資金も増えますし、労働力も二倍、効率よく仕事を分担できればそれ以上の効果も見込めます。

コミュニケーションがスムーズ

友達同士の場合は、気心がしてれいてコミュニケーションもスムーズです。

人を雇用する場合や外部の人と協力する場合は、ある程度の信頼関係を構築するまでに時間がかかりますが、友達なら最初から深い信頼関係がありますのでその分の時間をショートカットできます。

また外部の人などの場合は、休日は連絡を控えようとなるのが普通ですが、友達同士ならそのあたりも気にせずお互いのタイミングで気軽に連絡を取れることが多いと思うのでスピーディーに仕事を進めることが出来ます。

友達と起業するデメリット失敗する4つの要因

決断が遅くなる

友達との起業するデメリットの一つが、決断が遅くなる場合があることです。

創業前や起業直後は早く決めないといけないことがたくさんありますし、その後も経営者は毎日が決断の繰り返しです。

一人の場合ならその場で即決できることが、二人の場合は、一方がその場にいない事で決断を渋ってしまう場合があります。

特に経営方針にかかわることや大金が動く場合など、重要な判断になると自分一人では決められずお互いの確認をしなければなりません。

またどんなに仲の良い友達でもいつも100%考えが一致するとは限りません。意見が分かれた場合も調整が必要になりますのでその分、時間がかかります。

ビジネスはスピードが命です。

決断が遅れ損をしてしまうこともありますので、決断が遅くなってしまう事は友達と起業する場合のデメリットになります。

責任の所在が不明瞭

責任が曖昧になってしまうことも大きなデメリットです。

二人で行った仕事が損失につながった時やうまくいかない時に相手の責任を追及してしまうこともあります。

ビジネスは基本的に経営者の責任ですが、共同経営の場合は責任が分散されたり不明瞭になりますので注意が必要です。

フラットに評価しづらい

仲が良いと相手のことをひいきして見てしまうこともあります。

仕事では、その内容の良し悪しをシビアに見極めないといけませんし、ある意味ドライに数字で評価することが必要な場合もあります。

そのような時に相手への好意がかえって邪魔になってしまうようなことも考えられます。

客観的に判断できるように意識する必要はあるでしょう。

本音が言いづらい

仲が良いことによって逆に本音が言いづらいようなケースも考えられます。

「仲が良いのだから何でも腹を割って話せるのでは?」そう思われるかもしれません。

しかし相手に対してネガティブな意見を言わないといけない場合などにおいては、友人関係を壊したくないといった私情を優先してしまい本心で思っていることをダイレクトに伝えづらいといったことも考えられます。

私情が仕事に支障をきたすことがないように、お互い本音で言い合える関係づくりが必要です。

友達との起業を成功させるために必要なこと

方向性の確認

夢や方向性が同じか?

まずは、この点についてしっかりと話をしておく必要があります。

何となくの方向性だでではなく、最終的に「どのような会社を目指すか?」「何を優先するか?」「何を成功と定義づけするか?」など具体的にイメージを共有しておかないと起業した後にお互いの方向性がずれてくると本来協力するはずの二人が足を引っ張りあうような形にもなりかねません。

良い時も悪い時も理解しあえる関係づくり

起業はよいことばかりではありません。

もちろん誰もが成功するつもりでスタートするのですが、想定外のトラブルが起こることもあります。

経営が順調な時ばかり続くとも限らないということです。

経営に余裕がある時は、良好な関係であったのに経営状況が悪化した途端に相手のせいにしてしまうようなことがあれば益々状況は悪くなります。

良い時も悪い時も協力し合えるような関係づくりは非常に重要です。

並列型か分担型かお互いの立ち位置は明確にする

お互いの立ち位置や立場を明確にしておくことも重要です。

例えば同じようなタイプの二人が協力し合い、ともに切磋琢磨しあいながら倍速での成長を目指す「並列型」で進めていくのか、もしくはそれぞれが別の得意なことに注力する「分担型」で進めていくのかといったところです。

二人で起業する場合のパターンについては、別の記事の”二人起業が成功するパターン”の項目で色々なパターンについてもご紹介しておりますのでそちらも合わせてご覧ください。

友達との起業であっても契約は書面で行う

友達同士であってもビジネスにおいては口約束はしない方が良いです。

後から約束が違った、条件が違うなどとならないように契約の条件や利益の分配などについては書面でお互い確認しあうようにしましょう。

また書面で契約内容や条件面を書き出すことで細かなことが整理されるといったメリットもあります。

手間はかかりますが、お互い納得のいく内容になるようにしっかりと作りこみ、できれば法律の専門家にチェックしてもらうようにしましょう。

話し合う場を設ける

起業後もお互いにコミュニケーションをとれる時間を確保するようにしましょう。

できれば「集中して話すミーティング」と「ざっくばらんに話せる食事など」の両方の時間をとれると理想的です。

仕事の内容についてはミーティングで情報交換や意見交換をする。

仕事中は言いづらいことやお互い日頃から思っていることなどは食事などでざっくばらんに話すといった感じです。

ビジネスが軌道にのって忙しくなってくるとゆっくり話す時間が取れなかったりします。

すれ違いが起こらないように意識的に時間を確保しましょう。

分社や撤退も視野に入れておく

ビジネスが順調に進み会社が成長した時にどのようにしていくかもある程度事前に決めておいた方が良いです。

逆に最悪の場合を想定しておくことも大切です。

一人の場合は自分の中だけで意識しておけばよいことかもしれませんが、友達などと二人で起業する場合は、始まる時も終わる時もお互いの同意が必要になります

一定の規模になったら分社してそれぞれでやっていく。

社員数が増えて事業内容が複雑になってきたら事業ごとで分ける。

万が一ビジネスが想定通りに進まなかった場合に、どうなったら撤退するか?

など様々なケースが考えられますが、どのような時にどう進めるかといったことも視野に入れておきましょう。

友達との起業成功事例、失敗事例

最後に実例のご紹介です。

私は美容関係の仕事を長くやってきましたのでどちらも美容室の開業の事例となります。

美容室×福祉で成功

まずは成功事例です。

美容室と合わせて、福祉関係の方と共同で会社を立ち上げてスタートされた方がおられました。

店舗の出店とあわせて福祉関係での業務として老人ホームやご家庭への出張美容を行うような形です。

どちらも資格が必要になりますが、一人が美容師さんでもう一人は福祉関係の資格をもっておられてその両方を事業としてカバーできるような形にされていたと思います。

事業範囲が広がることでカバーできる仕事が多いだけでなく、美容室のお客さんのご家庭にご高齢の介護が必要な方がいらっしゃった場合などにそちらへつながっていく点が優れていると感じました。

美容室店舗での仕事と福祉の仕事、お互いからの送客があることで相乗効果が生まれます。

それぞれがある程度の規模になった段階で分社されたようですが、スタートアップの段階に成長速度を加速させる方法として優れたビジネスモデルだと感じました。

美容師共同開業失敗事例

同年代の中の良い美容師さん同士で共同で開業されるケースがあります。

資金的に厳しいので複数人でお金を出しあう、一人でお店を運営するのは大変だがスタッフを雇うほど余裕がないといった場合にお互いサポートしあうために一緒にお店をやるといったかたちです。

資金面と人手をカバーできるのでこれ自体が悪いわけではありません

失敗につながるケースとしては、横並びの立場でスタートしたが、開業後に大きな力の差が出てしまった場合にバランスが崩れることが多いようです。

具体的には美容師さん個人での売上の差です。

共同でお店を運営してますし、お客様から見ると全員が美容室のスタッフのように見えます。

なので誰かが忙しい時に他の人が手が空いているとサポートに入ったりして手伝うわけですが、誰かがずばぬけて売上が高くなると常にその人がメインで接客して他の人がサポートする(アシスタント)の状態になってしまいます。

売上が高い人は、サポートしてもらいながら売上を伸ばしていけるので益々売上が上がりやすくなる。

逆にサポートしている側は、自分の売上ではない接客のサポートに時間と労力がもっていかれるので売上を上げづらくなる。

結果、サポートしている側は共同でやるメリットがなくなってしまうので離れていく、サポートしてもらっていた側も一人になってしまい効率よく仕事をまわせなくなる。

このように仕組みがうまく出来ていないと分裂して終わってしまうケースもあります。

まとめ

今回は、「友達と起業はやめておけ」といったテーマで共同経営のメリットとデメリットについてまとめてみました。

資金力も労力も倍、いいえうまく協力したり仕事を分担すれば倍以上の力を発揮できることもあります。

しかし仕組みがうまく出来ていないとかえって足かせになってしまったり、バランスを崩して崩壊してしまう事もあります。

一人で起業する場合に比べてメリットもデメリットも高くなるので、慎重に検討するのが良いかもしれませんね。

今回も最後まで記事を読んでくださりありがとうございます。

あなたのビジネスに少しでもお役に立てば幸いです。それではまた別の記事でお会いできることを楽しみにしております!

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この記事を書いた人

植林宏樹のアバター 植林宏樹 個人事業主・WEBマーケッター

”元”体育会系、京都育ち大阪在住の関西人。コロナ渦でのリモート化をきっかけに43才からWEBマーケを学び始めました。サロン向け商材卸し、WEB制作などの事業を営んでおります。営業20年以上の経験×WEB活用で何かお役に立てればと…

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