友人、夫婦など2人で起業するのはおすすめ?やめておくべき?

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仲の良い友人と一緒に起業しようと思っているけど共同経営ってどうなんだろう?

夫婦での開業。
上手くいくかな…

起業する人は独立志向が強いので基本的に1人でやる人が多いですが、若くして起業する場合は仲間と協力して立ち上げることもあります。また飲食店や美容院、パン屋さん、お花屋さんなど個人商店は夫婦での経営が多い印象もあります。
業種業態にもよるのでどちらが正解ということはないのですが、今回は1人で起業する場合、2人で起業する場合の違いについてみていきましょう!

目次

一人で起業するメリット

自分の意志で自由に

やりたいようにやれる自分の意志で自由に事業を進められる。

まずは何といっても自由さが一人で起業する最大のメリットです。

起業する理由の大きな理由は間違いなく「自由」だと言えるでしょう!

出資者がいる場合などを除いて基本的に選択権はすべて創業者にあります。

経営方針、取引先、お客様、すべて自分で選んでいけるのでサラリーマンでは味わえない選択の自由とやりがいが手に入ることは間違いありません。

意思決定が早い

事業を行うと毎日いろんなことの選択と決定を求められます。

意思決定の速度が成長速度にも影響しますので創業当初の会社やお店にとって意思決定の速度は非常に重要です。

大手の企業など複数の役員が1つの決定事項に係る場合などは、企画を上げてチェックして、上に稟議を通して…

サラリーマンの方でしたらそんな経験もあるのではないでしょうか?

一般的に関わる人が増えるほど決定までの時間が長くなります。

一人で起業した場合は決定権が一人に集中するため、意思決定が早くすぐに行動に移せるのは事業にとって非常に大きなアドバンテージになります。

フットワークの軽さ=強みにもなりますからね。

コミュニケーションミスが少なくなる。

一人が主導権を握るとコミュニケーションがシンプルで、ミスマッチが少なくなります。

共同経営や複数の役員がいる会社などの場合、

「あの人には言ったけど、あの人にはまだ説明できてない。」

「お客様からの連絡があったけど聞いてない。」

「この件については誰に確認すればよいのだろうか?」

ちょっとしたコミュニケーション不足やすれ違いでミスにつながるケースも想像できます。

一人での起業の場合はそういったミスも少なくなります。

POINT!

一人起業家の最大のメリットは、「自由」になれること。

また自分で決められることで判断速度が上がりフットワークの軽さにもつながります。

一人で起業するデメリット

得意分野以外の業務に苦労する

自分一人の場合どうしてもスキルの幅が狭くなるため、得意分野以外の業務に苦労することがあります。

  • 数字が苦手だけど経営する以上会計は避けては通れない。
  • 人前で話すのが苦手だけど代表者として前に出ないといけない。
  • 細かい仕事が苦手だけど自分でチェックするしかない。
  • PCが苦手だけど自分でやらないと…

起業すると意外とやることが多いことに気が付きます。

もちろん社員さんや外部ブレーンにお願いしていく方法もありますが、個人事業主やフリーランス、会社の場合も一人での起業で創業直後まだ頼れる社員がいない段階では多くの業務を社長自身がカバーすることが多くなります。

どんなに優秀な人でも何か1つくらい苦手なことにぶつかることがありますので、そこを乗り越える苦労は一人起業のデメリットといえるかもしれません。

精神的負荷が大きい

一人で全てを背負うため、負担が大きくストレスがたまることもあります。

特に創業直後は不安も多く、今までの生活と違う部分も多くなります。

責任を持たないといけないこともたくさんでてきますので一人起業の場合は精神的な強さも求められます。

資金面でのリスクが大きい

個人事業主の場合などは個人で借金をして事業を始めるケースが多くなります。

業種業態によりますが、店舗ビジネスや設備が必要な職業、または商品在庫などを抱える仕事などはどうしても初期費用が必要になるため借入をするケースがあります。

ちなみに私自身も自社ブランドの商品を美容室へ卸すところからスタートしましたので商品在庫を大量にかかえ、自己資金の倍以上の借入をした状態からはじまりました。

事業をやる上では資金は多いに越したことがないので一人で資金を準備するということは、よっぽどの資産家でない限り基本的には不利な状態になることが多くなります。

POINT!

自由な分それに伴い責任も重くなります。

労力、資金、メンタル面、多くの事が経営者の肩に重くのしかかります。

少しでもリスクを軽減し、分散させる方法を考えておきましょう!

二人で起業するメリット

得意分野を補完しあう

先ほどの一人の場合の逆になりますが、二人の場合はそれぞれのスキルを活かし、得意分野を補完しあうことができます。

単純にスキルが倍になると考えることもできます。

もちろん夫婦でお店をされる場合なども同じです。

明るく社交性にすぐれた奥さんが接客をして、職人気質の旦那さんが寡黙に調理する人気の店や大胆に行動する大将を陰でささえる気の利く奥さんのいるお店などよく見ますよね?

二人いて二人の特徴が全く同じということはまずないと思いますので、お互いの得意不得意を補完しあい助け合えるというのは二人で起業する大きなメリットになります。

多角的な視点で取り組める

協力することで、多角的な意見を取り入れることができるのも大きなメリットになります。

一人では気が付けないことに気づいたり、他の意見により改善策が見つかったりします。

日々ビジネス上で出た問題について相談し、議論を深めながら進めることができるのは非常に大きなメリットです。

また相談相手がいることは精神的な負担の軽減にもつながります。

分業による業務効率化

業務を分担することで、業務の効率化が図れます。

得意分野を補完しあえるというのとつながる話ですが、二人で分担する場合に苦手なことをわざわざやる必要がなくなるので、お互いの得意な分野に比重をかけて分担するとかなりの効率アップにつながるでしょう。

また帳簿などは一事業に一つしか必要ないので一人が担当すればもう一人は全くやる必要がなくなります。

会計業務、事務作業などは一人の場合と二人の場合で効率化にかなりの差が出ると考えられます。

POINT!

二人で起業するメリットはリソースが二倍になることです。

お互いを補完しあい助け合うことで大きなメリットになります。

コミュニケーションをしっかりとって強みを最大限に活かしましょう!

2人で起業するデメリット

意見の相違

一方でデメリットとしては、意見の相違や予想外の関係性の異変などが起こる可能性があることです。

どんなに仲のいい二人であっても、同じビジョンを持つ二人であっても、人間である以上意見の食い違いや関係性の変化が起こる可能性はゼロではありません。

意見の相違がある場合に、決定が難しくなることもありますので事業の成長の足かせになる場合もあります。

過去に共同経営の美容室の開業に関わらせて頂く事が何度かありましたが、その多くが数年で分裂されています。

もちろんネガティブな分裂ばかりではなく、成長に伴うステップアップとしての分裂もありましたが、開業当初と関係性が変化したことも一因にはなっているようです。

意見の相違が起こった場合の対応などはある程度想定しておいた方が良いのかもしれません。

コミュニケーションが複雑になる

二人いるとどうしても外部とのコミュニケーションなどでも工数が増えてしまいます。

お互いの確認を取らないといけなかったり協力しなければならないことが多くなり、コミュニケーションが複雑化することがあります。

一人だと自分だけで完結することが、パートナーがいることにより即決できないので時間がかかってしまったり先送りになったりします。

良き相談相手であるはずのパートナーですが、お互いにとって負荷になってしまうケースもありますので効率よく意思疎通ができるようなコミュニケーションを心がけましょう。

お互いが足かせに

相手の都合によって、事業に支障をきたすことも念頭においておかないといけません。

精神面、労力、資金面など分散されるのでお互い助かる面もありますが、その一方で相手のトラブルがそのまま自分にも降りかかってくることがあります。

お互い様なので仕方ないことではあるのですが、二人いることで良いことも悪いことも二倍起こります

トラブルが起こった時こそお互いを助け合えるように関係性を構築しておきましょう。

責任の所在が不明瞭

最終責任者はだれなのか?

この場合の決定権はどちらにあるのか?

二人いることで責任の所在があいまいになってしまう場合もあります。

一人の場合は、良いことも悪いこともすべて自分の責任として受け入れられますが、二人いることで迷いが生じたりどちらの責任かわからなくなってしまうこともあります。

お互いのポジション、役割、責任は明確にしておきましょう!

POINT!

共同経営が上手くいかない理由は、意見の相違による食い違いやトラブルが起こった際の責任逃れ責任転嫁などがあげられます。

お互いを補完しあえる関係性をしっかり構築しておきましょう!

共同経営を成功させるポイント

役割分担をはっきり

前述のとおり二人いることにより判断が遅れたり、責任の所在が不明瞭であることが共同経営のネックになります。

そのリスクを少しでも軽減させるにはお互いの役割とポジションをはっきりさせておくことです。

お互いが平等で社長が二人いるという考えも素晴らしいですが、経営を円滑に行うには上下関係をはっきりさせておいた方が良い場合もあるかもしれません。

相談して決めるけれども最終決定は〇〇が行う。

即決が必要な場合は〇〇が決定し、後から報告するなど、事前にルールを決めておくとよいかもしれませんね。

相手を頼りすぎない

共同経営の失敗の一つとして相手に過剰に期待してしまうということもあげられます。

お互い協力はするけれどもそれぞれがしっかりと自分の責任を果たす

依存するのではなくお互いを支えあう気持ちで取り組むとよいかと思います。

自立した2人が協力すれば最強です!

POINT!

依存関係ではなく、協力関係、お互いの強みを最大限に発揮できるパートナーシップを築きましょう!

二人起業が成功するパターン

最後に二人経営で成功するパターンの事例をあげてみました。
他にもたくさんの組合せがあると思いますが、一例としてご覧ください。

①製作者+営業マン

ビジネスはサービスか商品を販売することにより成立します。

そのためには良いサービスもしくは商品とそれを売るスキルが必要です。

制作能力の高い人と販売スキルを持ったひとの協業は非常に成功率が上がると思います。

②タレント+マネージャー

この場合、表に立つのはタレントタイプの人間です。

ちなみにタレント=芸能人ということではなく、コーチ、コンサル、個人ブランドの商品、社長のキャラ売りで集客する会社なども含みます。

ようは派手に前に出るタイプと裏で綿密な計画を立ててサポートするタイプでのビジネス設計です。

表に立つとキャラづくりのために細々したことが出来なくなったりもしますのでパートナーに支えてもらいつつブランディングに専念するといったイメージです。

この場合、役割分担は明確なのでお互いの信頼関係が築ければ円滑に仕事が回ると思います。

③マーケッター+技術者

マーケッターと技術者の組合せもよいと思います。

技術者や職人は一般的にこだわりが強い傾向があり高いスキルを持っている反面、主観に偏りがちといった弱点があります。

客観的に市場をみれるマーケッターと高いスキルを持った技術者がタッグを組めば一気に商品やサービスを広めることが出来るかもしれません。

まとめ

一人での起業、二人で協力しての起業、どちらもメリットデメリットがあります。

二人で起業しようか自分だけでやろうか迷っている方はお互いのタイプも見極め、仮に一緒にやった場合数年後どんなかんじだろうか?と想像してみたり色々シミュレーションしてみて考えましょう。

二人起業の最大のメリットはお互いのスキルを補完できることです。

似たような志向をもった二人が一緒にやるのも良いですが、個人的にはまったく違うタイプの二人がお互いを認め合い協力し合うというのがメリットを最大限に活かせる方法かと思います。

独立に向け悩まれている方の参考になりましたら幸いです。

またよろしければ他の記事もご覧ください!

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この記事を書いた人

植林宏樹のアバター 植林宏樹 個人事業主・WEBマーケッター

”元”体育会系、京都育ち大阪在住の関西人。コロナ渦でのリモート化をきっかけに43才からWEBマーケを学び始めました。サロン向け商材卸し、WEB制作などの事業を営んでおります。営業20年以上の経験×WEB活用で何かお役に立てればと…

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