今回は外注を使って個人の限界を突破する方法を公開します!
お金を払って外注するとなると少し抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、全ての企業が当たり前にやっていることです。
自分もそうでしたが、フリーランスや個人事業主はこの当たり前に気づくことが出来ずに稼げない期間が続いてしまうことがあります。
今回の記事を最後まで読んでいただくと思っているよりも簡単に個人の限界を突破できること、特にネットの世界ではそれが実現しやすいことがご理解いただけると思います。
結論!個人の限界を突破するには自分で作業しないこと
人、お金、リソースの多い企業の方がビジネスでは有利
結論からお伝えしますが、個人の限界を突破するには自分で作業をしないことです。
自分で作業しないって?どういうこと?
そう思われた方もいらっしゃるかもしれませんが本当にこれが重要です!
自分も独立して数年はこれに気付いていなかったので「個人の限界=事業の限界」でもがいておりました。
自分で全部やろうとすると作業効率が悪いことも多くなりますし、サービスのクオリティが下がる場合もあります。
「稼ぐ」ということを考えたときにまず前提として理解しないといけないのが、買ってくれる人つまり”お客さん”がいないと稼げないということです。
すごく当たり前の話ですがビジネスはすべて価値の交換です。売る人がいて買う人がいることにより成立します。
ここで気づかないといけないのが、基本的には企業の提供する商品の方が売れているという事実です。
もちろんフリーランスでも大きく稼ぐ人もいますし、個人でも大企業に負けないサービスや商品を提供する人もいます。
しかし実際にはリソースが多い企業の方がビジネスでは有利なことが多いので売上金額が大きくなることが多いです。
儲かっている会社の社長は仕事はするが作業はしない
想像してみてほしいのですが、CMでよく見かけるような企業の社長が現場で作業しているでしょうか?
実際に商品をつくったり、お客様にそれを紹介したり、現場で働くのは社員の方です。
経営の判断や資金の管理、人事やマーケティングなど企業の根幹の部分に目を向けて支持を出すことはあっても細々した作業をすべて自分でやるという社長はまずいないのではないでしょうか?
もちろん創業当初や会社が小さいうちは社長自ら一線で汗を流すというのはよくある話でゼロイチで起業した場合などはそうなります。
しかし成長に伴い徐々に他の人にまかせてきい、仕事量を増やすことで事業規模が成長していきます。
いやいや、そんなことわかってるけど人雇う余裕ないねん!
私は創業から何年もそう思ってました。
個人事業主やフリーランスでも使える「外注」という方法
今思えば起業家の交流などでよく「外注」「外部委託」「外に投げる」そんなこと言ってる人いましたね。
でも当時は全然ピンときてなかった。
「コストかかるし」「自分でやった方が早くない?」そう思ってました。
昔からよく器用貧乏と言われますが、わりと何でも自分でやろうとする癖があります。
ただある程度年数が経って少しづつ売り上げが上がり始めたころに「自分の限界=売上の限界」ということがだんだんわかってきて、どんなに一人で頑張っても大企業がやってるようなサービスに追いつけないことに気付きました。
それでようやく外注ということに興味を持ち色々調べたり、勉強したりし始めました。
フリーランスや個人事業主でも外注化で稼げる理由
外注化で稼げるというのは、タスクを外部に投げて、細々した作業を誰かにお願いして、それでこなせる仕事量が増えるから売上が上がりますという単純な話ではありません。
もちろん外注による効率化もありますが、それは外注の恩恵のごく一部です。
それよりも大きなのがプロの力を借りて高品質なサービスや商品を作れるということです。
例えば、ホームページ作成の仕事をしていたとして、WEB制作の知識があってサイトの立ち上げからホームページとして機能するところまで一人でつくることが出来れば案件さえあれば仕事として成立します。
ただ果たして大手のホームページ制作会社のサービスに対抗できる品質でしょうか?
「大手企業なんかに負けないぜ!」
そんな男前な方もいらっしゃるかもしれませんが、私は無理でした。
一人でもある程度戦える自信があったから独立したのですが、やはり大手がチームで仕掛けてくることに対してどこか劣等感を感じてしまう部分はありました。
しかし外注を使うとこれをクリアできます。
仮にホームページ制作の技術自体は大手に負けないとして、デザインの部分で専属のデザイナーがいる大手に負けてしまうとします。
この場合は、バナーのデザインや、ページのレイアウトなどデザインにかかわるところだけ外注してしまえばよいのです。
”プロ”のデザイナーにです!
特定の分野なら大手企業の社員に負けないスキルを持った人は山ほどいます。
いやむしろフリーランスの方がスキルが高い場合も結構多いです。
世の中にある商品やサービスの仕組み
そもそも世の中にある商品やサービスはほとんど外注や下請け、色々なパーツの組み合わせで成り立っています。
例えばトヨタの自動車もすべてトヨタが作っているかというと、細かな部品は町工場が作ったものを仕入れたりしています。
マクドナルドは店内でハンバーガーを作っていますが、材料は外部から仕入れているでしょうし、接客やデリバリーなどの仕事はほとんどアルバイトに任せています。
住宅メーカーも材料は規格化されていると思いますが、現場で作業する大工さんはすべて下請けの工務店というところもあるでしょうね。
例をあげるときりがありませんが、商品やサービスのすべてを内製化している企業の方が少ないのではないかということです。
買う側は、最終的な商品による恩恵が欲しいだけで、その商品が自社製造か、下請けかなんてほとんどの場合は気にしないです。
組み合わせると高くなる
自社製造にこだわり、一貫して請け負うことでメリットがある場合もありますが、逆に外部との組み合わせで品質があがり、価値、価格も上がるといったこともあります。
先ほどのホームページ制作のデザインなどのようにそれぞれの分野のプロフェッショナルが担当することによりよりクオリティの高いものが出来上がります。
自分ですべて行うことができたとしても、デザインはプロのデザイナーに、文章作成はプロのライターに、コードでのカスタマイズが必要な場合も自分でコードを調べるよりプログラマーさんに任せる方が早いです。
それぞれの分野のプロが集まれば当然クオリティが高いものが出来上がるのでそれだけ販売価格も高くすることができます。
一人で作業 | チームで作業 | |
費用 | 全て自分で作業 0円 | ライターさん5万円 デザイナー5万円 プログラマー5万円 合計15万円 |
売上 | 一般的なサイト作成で10万円 | プロのクオリティ30万円 |
利益 | 10万円 | 15万円 |
外注費の試算もざっくりしたものですし、売上の根拠も薄いですので実際にはこんなに簡単にはいかないかもしれませんがイメージとしてはこのような感じです。
プロに外注した方が自分でやる作業は減って、高く売れる場合が多いということです。
サービス、商品を作る
とはいえ何もせず勝手に儲かるわけではありません。
商品開発、つまりどのような顧客に向けて何を提供するか?何が実現する商品なのか?
コンセプト作りから商品設計までは外注するわけにいきませんので、自社の提供するものとして形を作る必要があります。
ニーズが高く自分のつくれるものを考える
売れる商品をつくるのにはかならず2つの条件が必要です。
まず1つはニーズです。
お客様が欲しいものでないと売れません。
マーケティングには「プロダクトアウト」と「マーケットイン」の2つの考え方がありますが、プロダクトアウトは、いわゆるリーディングカンパニー、日本ならトヨタのような会社、世界的にはアップルやグーグルといった会社がやることなので我々個人が最初に考えるべきは当然「マーケットイン」です。
「プロダクトアウト」=世の中にないような画期的な商品をリリースする方法。買い手(顧客)のニーズよりも企業側の理論を優先させるやり方です。
「マーケットイン」=既にニーズがあるものを販売する方法。消費者の要望・ニーズを理解して商品を開発し、消費者が求めているものを求めているだけ市場に出すといった顧客ありきの販売戦略です。
まずはしっかりと顧客のニーズをくみ取ることが1つ目の条件です。
そして2つ目は、自分(自社)にそれが作れるかということです。
ニーズがあっても自分が実現できないものは提供することが出来ませんので、実際に商品として提供できるものかどうかはしっかりと見極めないといけません。
ただしすべての作業を自分でやる必要がありませんので、人に任せる部分はまかせたとして全体を高品質なものに組み立てることができるかどうか、仕上がった商品・サービスのクオリティを担保できるかです。
マーケティングと商品開発は自分の仕事
作業はなるべく人にまかせますがマーケティングと商品開発は基本的に自分の仕事です。
具体的には、市場をリサーチしたり、それをもとにニーズに応える商品を考えていくといったビジネスのコアになる部分です。
コアな部分は自分自身でコントロールできる状態に保った状態でそれに付随する作業、タスクを任せていくかたちです。
この辺りが一般企業との差にるのですが、正社員中心の企業の場合は、マーケティング部や商品開発部といったようにビジネスの根幹の部分も経営者ではなく社員が行うこともあります。
外注でも近いようなことをやろうと思えば可能ですが、あくまでも外注契約の方は「外注」、外の人ですのでお互いなあなあになりすぎないように、良い意味での距離感と緊張感を保って仕事に取り組む必要はあります。
外注化の具体的方法
外注といっても具体的に何をすればよいのかわからないという方もおられるかもしれませんので、ここからは具体的な手順についてご説明していきたいと思います。
仕事を細分化し単純作業にする
まずは仕事の細分化です。
可能な限り単純な作業に切り分けた方が良いです。
理由は、単純作業の方がミスが少なくなることと外注費も安く済むからです。
具体的な例をあげた方がわかりやすいと思うので例をあげさせていただきます。
例えば動画作成などを丸投げするとある程度の価格になります。
編集からテロップ入れ、特殊加工まで動画編集の全てをできるスキルを持った人は少ないですし時給も高くなります。
動画作成を受託している制作会社に発注すると長さや内容にもよりますが、30万円~200万円程度かかります。
ところが、以下のように切り分けるとできる人がたくさんいますし、隙間時間でバイト感覚でやってくれる人もあらわれるので単価がぐっと下がります。
①シナリオを描く
→ライターさんに頼むと文字1円程度から可能
②スライド作成
→1ページ数千円
③ナレーション
→数千円~
④動画をカットして不要部分をトリミング
→スマホでもできます。数千円で外注可能
⑤文字起こし
→自動ツールやAIでも可能です。1分100円程度
⑥文字起こししたものをテロップとして挿入
→自動ツールもありますし、手動でもコピペするだけ。1文字1円など
⑦サムネ作成
→Canvaなどのテンプレを使えば誰でも出来ます。ココナラで1000円くらい。
⑧動画内に挿入する画像作成
→Canvaなどのテンプレを使えば誰でも出来ます。ココナラで1000円くらい。
このように発注の仕方によってコストが大幅に下がります。
動画作成の案件を外部からとってくれば「安価な動画作成サービス」として販売可能です。
それぞれのプロにお願いする
商品として提供していく場合はもちろん他社よりも高いクオリティを目指すべきです。
なのでそれぞれの分野で高いスキルを持ったプロを探す必要があります。
繰り返しになりますが、プロといっても丸投げで請け負ってくれる人ではなく、細分化された特定の分野でのプロフェッショナルです。
プロを探す方法は幾つかありますが、今はクラウドサービスといった非常にありがたいプラットフォームがあるので是非利用しましょう。
メジャーなところでクラウドワークス、ランサーズ、ココナラなどです。
クラウドワークス | ランサーズ | ココナラ | |
特徴 | 登録者数が最も多い | 10年以上の老舗 | 個人のスキルを売り買い |
使いやすさ | 手軽に案件を投げやすい | 職種別の検索などわかりやすい | 初心者でも簡単! |
価格 | 安価 | プロが多い分やや高め | 幅はあるが安め |
公式ページ | 公式ページ | \初心者におすすめ/ 公式ページ |
私もクラウドワークスとココナラはずっとお世話になっています。
初めて使う人には、発注が簡単なココナラがおすすめです!
個別の案件やタスクで募集をかけてやってくれる人を探すこともできますし、デザインなどの場合はコンペ形式といって複数の人に案を出してもらって気に入ったものだけを購入できるようなシステムもあるのでかなり安価で質の高いものを手に入れることが出来る場合もあります。
また良い仕事をしてくださった方はお気に入り登録しておけば再度オファーをかけることもできるのでリピート案件の場合には非常に便利です。
まずは自分(自社)で提供できてニーズのある商品・サービスを考えます。
なるべく簡単な作業に分解して外注できそうなタスクに分けます。
クラウドワークス、ココナラなどで相場を確認して募集をかけます。
ワーカーさん(外注さん)のポートフォリオや過去実績を確認して問題なければ発注します。
各タスクが納品物として上がってきたら組み立てて完成です!
案件獲得からサービス提供の事例
最後に弊社で実際に行っている事業の一つ、サロン向け商品のOEM受託サービスを行うに至った経緯を実体験をもとに公開してしまいたいと思います!
私は美容業界で15年ほどサラリーマンをしておりまして業界の知識があったことから美容室向け商品の販売で独立しました。
ヘアケア剤の自社ブランドを立ち上げて美容室に卸させていただいているわけですが、年々サロンオリジナル商品を作りたいといった声を多く聞くようになりました。
まずは、ここで顧客のニーズを掴んだわけです。
独立の段階で自社商品を作ったのでゼロから商品を作る流れは既に分かっていましたのでサービスの根幹になる「商品設計」のノウハウだけは既にありました。
逆に言うとあるのはそれだけでした。
業界経験も長かったので普通の人よりは化粧品成分などについても知識はありましたが、文系出身ですのでプロの領域ではありません。
また美容関係の商品はパッケージも重要ですがデザインのほとんど知識もありませんでした。
ただ非常にありがたいことに割と出会いには恵まれており人脈はありました。
サービス開始までの流れ
ニーズは既にありましたので声をかければ数件の案件が入ってくるのは何となくわかっていました。
案件が入ればあとは商品を作り提供するだけです。
私自身の仕事は案件獲得と商品制作のディレクションです。
なので商談からご要望のヒアリングまで頑張って、あとはそれぞれの方にお願いしていく形ですね。
内訳をバラしてしまうとこんな感じです。(そもそも隠すつもりないですけど)
→化粧品ではバルクと言われますが、中身の製造のことです。これは製造許可を持った工場でないとできないので製造受託してくれる製造メーカーさんに頼みます。
→容器屋さんに発注、容器メーカーは大口しか卸してくれないところもあるので仲介の卸し屋さんに頼みます。
→ラベル屋さん、特殊印刷へ発注。オンデマンドの印刷などはネット印刷でも可能です。
→デザイナーさんに発注、クラウドソーシングで数千円~
パッケージデザイン
→デザイナーさんに発注、クラウドソーシングで数千円~
→illustratorを使える人に発注、クラウドソーシングで数千円~
→ネットで業者に発注、素材サンプルも送ってくれるのでリモートで完結します。
→大口の場合は専用の段ボールも用意しますがこちらもネットで簡単に発注できます。
ここまでで化粧品OEMの請負としては完了ですが、クライアントがサポートを求める場合は商品POPやパンフレット、ECサイトで売っていきたい場合はネットショップの立ち上げなども行います。
こちらもそれぞれタスクを分解すればクラウドの外注で可能です。
まとめ
今回はクラウドソーシングなどの外注を使った方法をご紹介しました。
フリーランス、個人事業主、個人で稼ぐにはどうしても限界があります。
自分自身のスキルで稼ぐことは素晴らしいことですが、時間と労力の限界があります。もし今ご自身の売上に限界を感じておられましたらビジネス拡張のひとつの方法として取り入れてみてください。
外注費用はかかりますが、正社員を雇用するコストに比べるとかなり小さなリスクです。
最後まで記事を読んでくださりありがとうございました。あなたのビジネスに少しでもお役立ていただけますと幸いです。