起業をしたいけどスキルとかないしな…
どんな知識があれば起業に役立つのだろうか?
今回は、自身の起業経験からリアルにそんな疑問にお答えしていきたいと思います。
起業に必要なスキル
まずは、起業に必要なスキルです。
私の場合、美容室向けの商材卸しで15年営業をしていたこともあり個人事業主でもあるサロンオーナーに接する機会が多く、わりと起業や独立というのを身近に見てきました。
また自分自身も2015年に個人事業主として独立しましたのでその辺りの経験も含め、リアルな意見としてお伝えしていきたいと思います。
経営スキル
やはり最低限の経営に関する知識やスキルは必要です。
ビジネスプランの作成や事業計画の策定、人材の採用・マネジメント、財務管理、マーケティングなど、経営に関するスキルと一言でいっても幅広い知識が必要になります。
どのような形態、どれくらいの規模のビジネスを行うかにもよりますが、どのような場合もビジネスプランがないと始まりません。
なので事業全体を設計していく能力、ビジネスプランをたてる能力は経営者にとって必須といえると思います。
計画もなくビジネスを始めてしまうとリスクが高くなるだけでなく、万が一うまくいかなかった場合に改善箇所を見つけることもできません。
またビジネスを継続していくためには利益を出し続けないといけませんので収益シミュレーションも重要です。
法人を立ち上げるにしろ、個人事業主として事業をおこなうにしろ、どちらにしても最低限の経営に関する知識は必要です。
コミュニケーションスキル
顧客やパートナー、社員とのコミュニケーションが円滑に行えるよう、コミュニケーションスキルも重要です。
どんなビジネスでも商品またはサービスを販売していくわけなので、顧客またはクライアントとのコミュニケーションは最も大切にすべき項目です。
ネットでビジネスをする場合はなどは、直接お客様と顔を合わせない場合もありますが、実際にPCの向こうで購入ボタンをクリックしてくれているのは生身のお客様です。
お客様とのコミュニケーションなくしてビジネスが成功することがないことは肝に銘じておきましょう。
またビジネスで関わる業者さんなどとのコミュニケーションも非常に重要です。
たとえ一人でビジネスをする場合であっても取引先の業者さんをはじめ、バックオフィスで支えてくださる税理士さん、社労士さん、弁護士さんなど多くの人の力をかりながらビジネスをすすめることになります。
協力関係のビジネスパートナーとなれるかどうかはあなたの日々のコミュニケーション次第です。
ビジネスをやる以上、人と接しないということはあり得ません。
職業、職種にかかわらずコミュニケーション能力はかなり重要になってきます。
問題解決スキル
ビジネスを運営する上で、様々な問題に直面することがあります。
経営者はそうした問題を解決する能力が必要です。
問題解決が経営者の仕事といっても過言ではないくらいです。
お客様からのクレーム、商品やサービスの不具合、
社内のトラブル、取引先業者やバックブレーンとのすれ違い、
資金繰り、コンプライアンス問題・・・
あげればきりがないほど毎日多くの問題がふってきます。
問題を最小限にとどめるためのリスクヘッジ、問題が起こってしまった際の課題の明確化と迅速な対応。
そういった能力が経営者には求められます。
経営に必要な資格はない
営業するのに許可が必要な職業はあります。専門知識が必要になる分野なら信頼性と実績の担保として資格があった方が良いですし、士師業など資格がないとできない仕事もあります。またMBAなど経営に関する資格もあります。
ただ起業自体に資格は必要ありません。
極論、資格が必要な事業であっても外注して、本人は経営に徹するという方法もあります。
私はサロン向けの商品の販売で起業しました。
販売元メーカーとして自社商品を作るとことから始めましたが、化粧品を製造販売するのには「化粧品製造販売許可」というのが必要です。
薬学、化学系の大学出身者や薬剤師の資格をもっている人でないと許可をとれません。
文系出身の私が自分自身で許可を得ることは難しいですが、提携先の製造工場に薬務申請をお願いすることでクリアできました。
資格をもっていなくても資格を持っている人にお願いする。
自分で出来なくても出来る人にお願いする。
こういった考えをもつことで出来ることの幅はかなり広がります。
起業に資格は必要ない。
自分ですべてやろうとせず出来る人にお願いする。
「自分には無理かも」と思っている人に贈る、起業への第一歩の切り出し方
起業にリスクはつきものです。
なので無理やり人の背中を押すつもりはありません。
ただ起業を経験したものとしてお伝えできることは、「どうせやるなら早い方がよい」ということです。
これは自分自身の経験から確実に言い切れます。
七転び八起きの精神
起業にはリスクがつきものです。
実際に、95%の会社が10年以内に倒産するといったデータもあるくらい継続してビジネスをするのは簡単なことではありません。
また大手の企業や有名な経営者の方であっても事業に失敗することもあります。
ユニクロの柳井さんの「一勝九敗」という本もありますが、新しいことを始めたら10回やって9回失敗するのが普通です。
小さくテストを繰り返し、試行錯誤する中で成功するやり方を見つける。
つまり失敗してもまたすぐにやり直せる状態であるかどうかが重要ということです。
チャレンジ回数と成功率はある程度比例関係にあると思います。
根性論ではなく、致命傷を受けないようにリスクを最小限にしてチャレンジを繰り返すということです。
副業から始めよう!起業に向けた最初の一歩としておすすめの仕事
私はスパッと退職してから事業をスタートしましたが、正直そのやりかたはあまりお勧めしません。
副業も広まった今の時代、なるべく小さく、なるべくリスクなくスタートしてテスト段階で上手くいったものを徐々にスケールさせるのが良いと思います。
副業でやってみて失敗すればやめればよいのです。
副業から始めることが出来るビジネスはたくさんあります。
- SNS運用代行
- 動画作成、編集
- 小規模でのネット通販、転売など
- アフィリエイト
- WEBライター
それ以外ににもクラウドワークス、ランサーズ、ココナラなどフリーランス向けポータルサイトを見てみると様々な仕事がネット上で販売されているのがわかります。
つまり得意なことが何かあってそれを求めてくれる人がいればすべてビジネスとして成立します。
リスクの少ない副業
堀江貴文さんが提唱している成功するビジネスの条件があります。
- 初期投資が必要ない
- 在庫を持たない
- 利益率が高い
- 定期的な収入が見込める
この4つです。
前述のとおり私は美容室向けの商品開発からスタートしましたので最悪です。
借金をして莫大な初期投資、山のような在庫…
美容室や飲食店の経営も大変だと思います。
店舗をかまえて、在庫や従業員をかかえてといったかたちになりますのでかなりリスクは高くなります。
既にお客様をある程度もっていて売上が確定している場合は別ですがゼロからのスタートの場合は避けておいた方が良さそうです。
副業から始める場合はなおさらリスクは小さくしたいですから初期投資がなく、在庫リスクもないビジネスが良いですね。
物販や店舗ビジネスよりも技術や知識、スキルを活かしたいわゆる無形のサービスを提供するビジネスがよさそうです。
具体的には代行サービスやWEB作成、動画編集などです。
チャレンジ回数をふやすためにもスタートは早い方が良い。
チャレンジ回数と成功率は比例する。
最小のリスクでチャレンジを繰り返す。
おすすめの職種などについては他の記事でも紹介しておりますので合わせてご覧ください。
まとめ
今回はこれから起業を考える人に向けて起業に必要な知識やスキルといったテーマでお伝えしました。
営業許可や資格が必要な職業を除いて、起業すること自体に特別な資格などは必要ありません。
経営者にとって必要なのは幅広く物事をみれる視点や長期的に戦略をもって取り組める考え方といったところが重要になるかと思います。
また私自身の経験から言えることは、行動を起こさず考えているだけでは何も起こらないのでリスクを最小限にとどめ、テストできるところからやってみて改善を繰り返す。上手くいったことを少しづつ伸ばしていくといったやり方が良いと思います。
最初は小さくても良いので小さく始めて数をこなし、知識とスキルをためていきましょう!